「歯がいたい!」と思ったら、まず思い浮かぶのは『むし歯』ではないでしょうか?
むし歯の治療で重要なのは早期発見・早期治療です。
以下のような症状がある場合には、お早目にご来院ください。
- 冷たいものがしみる
- 温かいものがしみる
- 何もしなくてもズキズキ歯が痛い
- 噛み合わせたり、物を噛むと痛い
- 噛んだとき、響く感じがする
むし歯にはいろいろなタイプがあります
実は、むし歯にはさまざまなタイプがあります。一般的なイメージである「冷たいものがしみる」という症状は、むし歯の一面でしかありません。
大きく分類すると、「急性」のむし歯、「慢性」のむし歯に分かれます。
- 急性のむし歯
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急激に進行し、歯の内部の深い部分まで細菌感染が進みます。一般的には、下記の経過を経ることが多いです。
冷たいものがしみる→温かいものがしみる→何もしなくても激烈な痛みが生じる進行の速さは個人によって違いますし、症状が軽いうちはさほど気にならないものですが、最終段階まで進行すると痛みで日常生活に支障をきたします。患者さんから「痛みで仕事にならないし、食事もできない・・・」という言葉を聞くことがありますが、これは急性のむし歯を放置した結果なのです。早期発見を心がけ、治療を行うことが重要です。さらに治療後はむし歯の予防を目指しましょう!
- 慢性のむし歯
- ゆっくりと進行し、症状がほとんど出ないケースが多数を占めます。症状が出ないので自覚がないことが多いのですが、徐々に細菌感染が進んでいきます。ある日突然、ポロッと歯が折れてしまった…などということになりかねません。特に、過去に歯の神経を抜いた歯は症状が出ませんので、治療の必要性に気づかない場合が大半です。しかし放っておくと、歯を通じてあごの骨の中にまで感染が広がり、病巣を作ってしまいます。
なぜむし歯になるのでしょうか
むし歯は口の中にいるミュータンス菌などの細菌によって引き起こされます。この細菌は食べかすなどの中にある糖を使って酸を作りだし、それが歯を徐々に壊していくのです。お口の中の環境によっては、先天的にむし歯になりやすい人もいます。
初期のむし歯では、細菌が作り出す酸が歯の表面のエナメル質が破壊してしまい、その奥の象牙質へと進行していきます。 象牙質には神経が通っていますので、冷たいものや甘いものでしみる症状が出てきます。
歯みがきによるむし歯の予防
むし歯を予防するためには、口の中の細菌と食べ物の残りかすを結びつけないようにすることが重要です。その基本的な予防法が歯みがきです。 歯みがきをすることで、食べ物の残りかすを口の中から取り除くことができます。
しかし、毎日歯みがきをしても、適切な歯ブラシのあて方や十分な時間・回数がとれなければ、プラーク(歯垢)が口の中に停滞することになります。また、磨き残しがあると、そこからむし歯になる可能性が上昇してしまいます。
むし歯を放置していると危険
むし歯はそのまま放置していると徐々に進行していきます。どこまで進行しているかで、症状も変わってきます。例えば、初期の症状である歯の表面にあるエナメル質が侵されている段階では、まだ痛みなどは出ません。ですから、痛みや違和感などの自覚症状が無いからといって安心はできないのです。そのままにしていると、やがて象牙質が侵され、神経へと進んでいき、強烈な痛みが出てきます。
さらに状態が進むと、抜歯が必要になってしまいます。むし歯は早期発見、早期治療がポイントです。治療が終わったら定期的なメンテナンスを受けるようにしましょう。また、予防のために歯の質を強化するフッ素塗布も有効です。
初期のむし歯であれば、
削らず進行を止めることも可能です
むし歯になってしまった場合、初期のむし歯であれば削る必要はありません。近年の研究によれば、適切なブラッシングとフッ素の応用で、進行にストップをかけることができます。その場合には、むし歯が進行していないかどうかの定期的な経過観察が必要です。
むし歯が進行してしまったら
初期のむし歯より進行してしまった場合、残念ながらむし歯の部分を取らなければなりません。その際には、最小限の範囲でむし歯の除去を行います。むし歯を取りきった後、それを補うべく修復を行います。
一番重要なのは、それ以降むし歯を再発させず、歯を長持ちさせることです。金属やセラミックなど、患者さんの状況に応じて材料の提案をさせていただきます。
食習慣の影響、むし歯の予防
むし歯の原因は、ショ糖と呼ばれる糖分です。
これはいわゆる「砂糖」のことで、甘いものを摂る頻度が高ければ高いほど、むし歯になるリスクは高くなります。
しかし、甘いものの食べ方にもコツがあります!「むし歯になりにくい食べ方」を習慣づければ、その後のむし歯の再発を防止することができます。
そして、定期的な専門的クリーニングを行い、歯を強くするフッ素の応用などでむし歯を予防しましょう!
病気を治すステップが完了したら審美修復のステップへ
病気が治ったら、しっかり噛めるようにリハビリテーションを行う必要があります。これは、義手や義足のように失われた組織を補う治療で「修復」と呼ばれます。
次に病気にならないよう、質の高い修復治療を行いましょう。当院では、患者さんに応じて見た目が自然で美しい審美治療も行っております。