歯周治療後のむし歯予防
こんにちは、歯科医師の大石匠です。
今日は、歯周病が治った後に生じうる問題点について少し解説しようと思います。
歯周病の治療を行うと、歯ぐきは引き締まっていきます。
引き締まった歯ぐきは健全なピンク色で、出血や痛みもなく非常に安定するのですが・・・
歯ぐきが引き締まると、歯の相対的に今まで外に出ていなかった部分が口の中に出てきます!
歯は口の中に見えている部分だけでなく、歯ぐきの中、骨の中に埋まっていますから。
もちろん、数字にすれば1mm以下であったり、見た目にはまったくわからないことも多いです。
この結果、外に出ていなかった部分の露出により一時的な知覚過敏が生じたり、
長い経過の中でむし歯になることもあります。
歯周病の治療の後は、せっかく治った状態を維持するため、
むし歯にも注意を払う必要があるのです。
当院では定期検診時に、そういった細かい変化を見逃さないよう、
必要に応じて口腔内写真撮影を行います。
また、歯ぐきが引き締まった結果として露出した部分のむし歯を予防する、
専用の歯みがき粉もご用意しております。
気になる方は、ぜひ一度ご相談ください!